自分だけのオリジナルキャンピングカーを作るってとっても素敵ですよね!
自分で作ったキャンピングカーで色んな所を巡って日本一周とか出来たらほんと幸せです。
DIYでキャンピングカーを作るにあたって、どんなイメージでどうやって作っていこうとかって考えていますか?
まず作る前にこんな感じの内装にしたいな〜とか色々妄想を膨らませて図面引いたりしてキャンピングカーのイメージを想像する訳ですが、その考えたイメージのものが実は実現できない事があるのです。
というのも、日本には道路を走る際に車検に合格した車両でないと走ってはいけません!という法律がありますよね?これは説明しなくても車乗っている方なら誰でも知ってる事だと思いますが、そのワクワクして妄想を膨らませて描いたキャンピングカーでは車検に合格することができないかもしれないのです!
そう、要は車検に必ず合格する範囲でしかDIYでキャンピングカーを作れないということですね。。。
一つ例外がありまして、車検を取らずに敷地などに置いておくならばどんな改造をしようが問題ないので、中古のバンを買ってセカンドホームみたいな感じで敷地において置くことも素敵だと思います。
ですが、今回はDIYで作った車をちゃんと公道で走らせると言う前提でのお話になります。
キャンピングカーを製作するにはいくつかの要件を満たさないと車検には合格しません。
そのいくつかあるうちの一つの内装材についてのお話です。
まず、車の内装は燃えにくい素材でなければならないということです。
じゃあ燃えにくい素材買ってきて取り付ければいいのか!っていう簡単な訳にもいかなくて
車の内装材には、日本自動車車体工業会が発行しているJABIA(難燃素材)の登録番号と証明書が必要になり車検の際に提出が必要になる場合があるので注意が必要です!
自分が内装材に使うために買おうと思っている商品がJAVIA対応の物かどうか、そしてショップからJAVIA対応の難燃証明書を発行してもらえるかも重要になってきます。
私たちが路線バスをキャンピングカーに構造変更した際に下記の合皮とサンプル生地台帳を購入し構造変更当日に陸運局へ提出し無事に受理されたました↓
合皮 生地 1m単位 約137cm巾 高級 フェイクレザー 切り売り GT-X 合成皮革 難燃性 車検OK #214
シンコール(SINCOL)社 合成皮革(フェイクレザー) GT-X サンプル生地台帳
横向きのベンチシートに使用した合皮の生地がそれです。
なんだか自作でキャンピングカーを作るのって、面倒くさいですよね。。。泣
しかし、ある一部のものに限っては、規定に関わらず難燃性の素材と見なされ資料などの提出は不要になるのです!
それは『鋼板、アルミ板、FRP、厚さ3mm以上の木材の板』
と決められています。
内装を手作りする上で一番理想的なものが木材になってくると思います。
木材なら加工も簡単だし道具を揃えてしまえば誰でもDIYでできてしまうのが魅力です。
なので厚さ3mm以上の木材を使用し内装を仕上げていけば問題なく車検は通るようになっていますので、完全に木材のみで仕上げるならJABIAとか何とか難しいことは気にせず作っていけば良いです。
ちなみにその木材に生地などを貼り付け場合にはその生地自体に難燃性が問われるので先ほど言ったようにJAVIA対応のものでなければならないので注意が必要です。
また、内張りの中の断熱材はどうなの?って気になりますよね。
これも『自動車技術総合機構』に問い合わせみたところ、内装内張の中には難燃材の対象外という事でした。つまり蓋をしてしまう内側に使う断熱材などには難燃材対応の物でなくても良いという事でした。
という事で最後に、1つ注意しなければならいことがあります。
特に継続車検で通す場合には『車両重量』に気をつけなければなりません。
普通車の場合は車検書に記載されている重量よりプラス100キロまでは増えても車検に合格しますが、それ以上を超えると構造変更の手続きをしなければならなくなります。(小型自動車:4ナンバーや5ナンバーなどは50キロまで)
ちなみに構造変更の場合は、今残っている車検を一度切ってしまい、新たに車検を受け直さなければなりませんので継続車検でと考えている場合は車重だけ注意しながらキャンピングカーの製作を行ってください。
ただ木材って結構重くて100キロなんてあっと言う間なので、この際100キロ制限は無視して構造変更ありきで製作してしまう方が気が楽かもしれませんね。
ということでDIYでオリジナルキャンピングカーを作る際は次回の車検の時期を目処に完成させる方がベターだと思いますので、前々から自作キャンピングカー作って見たいなって思ってる方は是非時期をみてオリジナルキャンピングカーにチャレンジしてみてください。